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年表「DTSとITの進化」

DTSは社会の発展とともに成長していきました。
コンピューターやIT業界の飛躍的な進歩とともに歩んだDTSの成長の軌跡を、年代に沿ってご紹介します。

年表項目はDTSの歴史をわかりやすくするため、創業からの時代区分に沿って記載しています。
そのため、メニューの年代と一部異なる箇所がございます。

1983~1994年IT化の潮流の中で

PCの台頭と、旺盛なシステム需要のなか、より一層の経営体制の強化を図る

本社第一ビル業務風景

1980年代に入ると、PCの価格性能比が飛躍的に向上。徐々にビジネス機器として認知されるようになりました。一方、企業の間では「OA(Office Automation:事業所、事務所の自動化)化」が叫ばれ、銀行の第三次オンライン化をはじめ、数々の規制緩和・自由化(金利、保険料、航空料金など)への対応や、平成への改元対応などシステム需要が増加。DTSもこの旺盛な需要に応えるべく、採用人数を増加させ、業務の標準化と社員教育に注力しました。さらに社是の制定、経営幹部を中心とした戦略策定機関「会社の明日を考える会」の発足、本社屋移転など、経営体制の一層の強化が図られていきました。

1980年代はこんな時代

  • DTSのあゆみ

    1983

    「会社の明日を考える会」発足

    1983年になると経営幹部を中心とした「会社の明日を考える会」が発足。
    その後、提案制度の導⼊や若⼿社員を中⼼とした体制になるなど、変化をしながら取り組みは続きました。
    売上規模や組織が拡大していく中で、事業の安定化のため、DTS独自の事業展開を目指しました。

    本社第一ビル会議風景

    社是の制定

    1983年には社是が制定されました。
    当時の社是は「技術をもって 顧客の信頼を確保する」「技術をもって 社員生活の向上を計る」「技術をもって 社会に貢献する」というものでした。これは現在のDTSグループの理念の基となっています。そのほかにも「仕事一流、遊びも一流」というスローガンが生まれ、社員に浸透していきました。

  • 1984

    港区新橋五丁目に6階建て本社(自社)ビルを取得

  • 1985

    通信の自由化により、通信事業が急成長

    通信業や金融機関・製造業からスタートした開発業務は、流通業・教育・航空運輸業へと拡大。各社がこぞって業務のシステム化を進める中で、幅広い分野でのシステム開発を行っていきました。また1985年の「通信の自由化」で登場した新しい通信事業者の業務も受託し、成長を続けました。

  • 1987

    さらなる陣容拡大と体制・基盤の構築

    1987年には創立15周年を迎え、社員数は500名を突破。それに伴い、社内規定や教育制度の整備・充実を図りました。また、品質向上に向け標準化委員会や技術委員会、金融系に特化した業務マニュアルの作成や講習会を実施するBiRD委員会を立ち上げ、マニュアルや仕様書などのドキュメントの標準化にも取り組みました。
    業務の拡大に伴い、1990年には九州支社、1991年には関西支社を開設。その他、千代田区、品川区、目黒区、川崎市に開発センターなどの拠点を開設しました。

    中目黒センタの開発風景

  • 1990

    SIサービス企業として登録・認定

    1987年には社員増加に伴い、社内組織強化を目的とした社内規定整備委員会を発足。上場に向け準備をはじめました。
    さらに、1990年には通商産業省(現・経済産業省)よりシステムインテグレーションサービス企業として認定を受けました。

    株式店頭公開

    売上の伸長と店頭公開の実現

    1983年には売上13億円を突破。その後の拡大の旗印となったのが「チャレンジ13」「チャレンジ14」という売上目標でした。
    そして1990年には、資本金が731.78百万円に増加。1991年には店頭売買銘柄として社団法人日本証券業協会に登録され、資本金が1,823百万円となりました。

DTSのあゆみ

1980年代はこんな時代

  • IT業界

    1980年代はこんな時代

    金融業界では第三次オンライン化が進行しました。増え続ける業務処理量や拡大するサービスの中、システムも高度化を続けます。第三次オンライン化ではこうした背景のもと、柔軟性や拡張性を備えた新規システムを構築することで、将来的なIT技術革新に備えていきました。また、様々な業界の現場で業務システムの導入、ネットワーク化、OA化が進み、OA機器の導入が加速していきました。

    当時使用されていた汎用機器。
    IBM 3031-A08(左)とUNISYS2200(右)

    資料撮影協力:
    京都コンピュータ学院 KCGコンピュータミュージアム

  • コンピューター

    1980年代はこんな時代

    1980年代半ば頃になると、業務システムとして活躍したメインフレームは、処理の集中による負荷増⼤に悩まされます。そのため、システム増強にコストがかかるメインフレームに代わって、安価で性能向上の著しい「オープン系」のシステムへの移行が増えていきました。また、ネットワークの分野では「通信の自由化」により、新電電と呼ばれる新たな通信事業者が登場。データ通信サービスの環境整備が進み、ISDNなども登場しました。一方海外では、1989年に米国で世界初となる商用インターネットプロバイダーが設立されました。

    • MZ-1500
      (1984年発表)

    • PC-9801
      (1982年発表)

    資料撮影協力:
    京都コンピュータ学院 KCGコンピュータミュージアム

  • 開発環境

    1980年代はこんな時代

    1970年代に登場したC言語は、1980年代になるとオブジェクト指向を取り入れたC++やObjective-Cが登場。Objective-Cは今でもiOSアプリの開発言語の一つとして使われています。また、オープンソースのスクリプト言語であるPerlが登場し、Webサーバーを中心に今でも活用されています。さらに1990年に入るとPythonが登場。現在ではAIやビッグデータ解析などを中心とした開発業務で使われています。さらに1994年には、C言語をベースとしたPHPが誕生。Webサーバーで使われるスクリプト言語として活用されています。